ぺい

渋谷系アドテクエンジニアの落書き

チャットと対話の使い分け

コミュニケーションは難しい

社会人になって、早いもので数ヶ月が経ちました。
いま、自分は広告配信システムの開発(株式会社Zucks)をしているのですが、学生から社会人になってから、最も難しいと感じ、日々課題を感じているのがコミュニケーションです。苦労しながらも、最近わかってきたことの一つであるチャットと対話の使い分けどうすれば良いんだっけってところをまとめてみる。
※弊社では営業も開発も、Slackをチャットツールとして使っています

チャットと対話の質的な違い

チャット

  • 証拠能力が高い
  • 時間のある時に返せる
  • 他の人が見える
  • 書いたこと以上のことは伝わらない(前後関係とかで分かることもある)
  • ひとまず雑に投げれる

対話

  • 温度感が伝わる
  • 深い議論が出来る
  • 時間が取られる
  • 体力使う

上に書いたこと以外にも色々あるとは思いますが、雑に思いついたものを書きました。

それぞれの立ち位置

どちらもした方が良いことには変わりはないのですが、あえて言うなら、チャットは マスト 対話はベター という感じで、この差を生んでいるのは、証拠能力です。
対話は話をしている人以外には議論が見えません。じゃあ、対話は駄目なのか!?っていう話ではなく、対話をしたことをざっくりで良いのでチャットとかに残す。または結構な分量になるなら、Googleドキュメントとかに議事録残す。

「という話をした」はチャットで共有する

弊グループ全体がどうかは知りませんが、少なくともZucksでは、「という話をした」というワードがSlackにかなり出てくる。これは、誰とどういう話をしたとか、対話で決まったこととかをSlackに流す習慣がある。これはかなり良いことで、議論に参加していない人でも、ひとまずチームがどういう動きをしているかを知ることが出来る。知りたい情報なら、チャットとかで聞けば良いということが出来る。これがどこにも残っていないと、それすら出来ないので、この習慣は非常にありがたい。(これは別に誰にも指示されていない)

slack上で「という話をしたで2000件も出てきた」 f:id:tikasan0804:20180717213108p:plain

中にはこんな雑な「という話をした」 f:id:tikasan0804:20180717215011p:plain

チャットを投げる時はどういう時

自分の中で、2つの条件が決まっていて、以下の2つです。

  • 何を質問したら良いか分からない
  • 質問を完全に言語化出来る自信がある

何を質問したら良いか分からないのにチャット!???

チャットなのに、そんな雑で良いのか??!!!って感じかもしれませんが、まず前提として、このフェーズの時は、誰かにメンションをつけて投げるのではなく、雑にチャットに書く。作業をしている中でのモヤモヤとかはissue経由で全部チャットに流れるので、GitHub経由で流すこともかなり多い。
これは、いまここらへんで悩んでいるけど、誰に質問したらいいかも分からないし、質問するべき項目も分からない。そんな時に、チーム内の人に相談をしても、時間ばっかり食ってしまうので、こういうフェーズの時はチャットに書くようにしている。分かる人がいたら、返してくれることもあれば、自己解決することもよくある。

訳が分かっていないことしか分かっていないことをボヤく
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強いおじさんが助けてくれることがよくある
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質問を完全に言語化出来る自信がある

さっきとは違って、完全に理解しているフェーズの時は、チャットで投げることが多い。というのも、言語化が出来ているレベルになっている時は、ばちっと!っとチャットで投げる。このフェーズに入っている時は、短いチャットのやり取りで終わる。しかし、思ったよりちゃんと話した方がいいかも?ってなった時は、対話をして解決するということもある。そして、話が終わったら、「という話をした」で質問内容の答えをチャットで共有する。

チャットで無理な時は丸テーブルで話そう「マルテ」が発動する f:id:tikasan0804:20180717221557p:plain

対話をする時

対話をする時もチャットと同様で条件が2つあって

  • チャットだけだと長くなりそう
  • ペアプロ、ペア作業、ペアhoge

チャットだけだと長くなりそう

これは、質問を完全に言語化出来る自信がある に書いたように、話した方が良さそうだ!って思った時に対話する。

ペアプロ、ペア作業、ペアhoge

ペアで一緒に進めた方が早そう。ということもあって、弊社では結構ペアプロをすることがあります。その理由としては、プロダクトコードの構成とかを理解するのに時間がかかりそうとか、言語ごとにあるパラダイムとかをサクッと理解しようみたいな時、あとは削除作業のような怖い作業はペアで確認しながらやったり、あとは何で落ちているか本当に分からないコードとかを一緒に読むこともあったりします。

etc...

  • issueに自分の意思決定は全て書く
  • GUI操作はスクリーンショットを貼る
  • 質問は短くわかりやすくすることを頑張る
  • 事実と事実からの推測かを明確にする
  • 数字が出せるなら、多いとか少ないではなく数字を書く

なんか、他にも色々ある気がする。

今回書いたこと

チームとして「こうしなさい!」ということは一切言われていません。うちのチーム的にこうやって動いた方がいい感じになりそうと思って、日々やってることをまとめたものになります。書いてて思ったのが、こういう文化ってどうやって作ってるんだろうなと思いました。