Google Cloud Next 2017まとめ
ザ・プリンス・パークタワー東京で開催されたGCPのカンファレンスに参加してきました。
個人的に費用が比較的に安価なことや学生には十分過ぎる機能が揃ってることから、私は普段からGCPを使っているのですが、実際に何が良いんだろう?というところをより具体的にしたい。知らない機能や何を目的に展開しているサービスなんだろうということを知るために参加してきました。
※GCPとはGoogle Cloud Platformのことを指します
Google Cloud Next 2017とは
新しいアイデアに出会う。専門家からナレッジを学ぶ。同志とヴィジョンを語りあう。経営者から、IT マネージャー、技術パートナー、デベロッパー、Google エンジニアまで。ダイバーシティに富んだ知が集い、共有することで、次の「未来」が生まれていく。 そんな、クラウドのこれからをリードするイベント “Next” に、あなたも参加しませんか。 Google Cloud Platform から G Suite、マップからデバイスまで。80 を超える幅広いテーマのセッションをご用意してお待ちしています。
- 80を越えるセッション
- 40を越える体験セッション
上記に加えて、参加が無料というのもかなり驚愕なんですが・・・ 当日は、弁当や飲み物も会場で配布されますw
GCPの提供する価値とは?
いきなり本題に入るのですが、Googleが言っていたGCPが提供するものは以下の4つです。
- セキュア
- カスタマーフレンドリー
- インテリジェント
- オープン
※ちょっと見えにくい画像ですが、そこらへんの話をする時によく使ってたスライドです。
ざっくり、ひとつずつどういうことかを説明すると、以下のような感じになります。
セキュア
Googleの基盤を使うことになるので、圧倒的安心感があるのは間違いないと思います。
通信の暗号化に力を入れるのはもちろんですが、ユーザーの認証周りにも非常に厳格な監視システムを入れていることも強くアピールしてました。
インテリジェント
高性能なソリューションが揃っている。
様々なケースを想定したストレージやデータベース
BigQueryは使ってる人多いのでは?
PaaSやIaaSやコンテナなど
カスタマーフレンドリー
GCPの特徴で、私がGCPをよく使う理由のひとつである。柔軟な課金システム(分単位の課金など)は、高いコストパフォーマンスを発揮してくれます。
VMのスペックを要件にあったものを提案してくれる機能があったり。
割引とかなんやら組み合わせると、めっちゃ安くなりますよの図
プレイド社がAWSから移行したことにより、性能とコストの両方で高いパフォーマンスを発揮したそうです。
オープン
様々なソリューションがオープンに使える。これは利用者がこれまでは技術的に不可能だったことが可能になったり、新しいビジネスチャンスを生むことを意味しています。
今後もGoogleはOSSへのコミットを続け、業界を引っ張っていくようです。これはこれまでの貢献があるGoogleだからこそ説得力がありました。
テクノロジを使った働き方改革
今回のカンファレンスでGoogleがアピールしていたものはテクノロジも勿論ですが、働き方を変えるという取り組みについてでした。結構面白い取り組みだったので軽く紹介します。
色々な切り口から、働き方を改革をし、実際に業務効率化をした事例がたくさん紹介されました。
ジャムボード
ジャムボードという新しい製品のデモが行われました。遠隔に同時に操作が出来るホワイトボードで、ポストイット機能や文字認識をして、フォント化したりとかなりの高性能でかなりテンション上がる製品でした。
www.youtube.com
公式の動画が分かりやすいので貼っておきます。
チャット
チャットはSlack的な使い方が出来るっぽいです。Botなども作成出来るので、これは使えそう・・・!Googleドキュメントなどと親和性が高いので色々な便利機能があったり、そのままビデオ会議にも繋げたりも可能なそうです。
Drive File Stream
www.itmedia.co.jp
ダウンロードせずに様々なファイルを操作可能
ここでは、紹介しきれないくらい他にも様々なサービスがありました。いま内定者開発でリモート開発をやっているので、こういうソリューションに興味湧いたりしてました。
技術系で面白かったもの
結局どんな技術あったんやっていうのも気になる方向けに面白かった技術系の紹介をします。
Cloud Spanner
一言で言うと、リレーションがあるけど、いくらでもスケールできるデータベースらしいです。(正直意味がわからない)
スケールさせるとなると問題になるのが、データの整合性ですが、常に同期が取れるような仕様になっているそうです。何故リレーションがあるのに、そこまで高速に同期が可能になっているか?
上の画像のような一般的なテーブルのものをSpannerでは、以下のように管理しているそうです。
うむ。なるほど。理屈はわかる。どうやってるんだ。
基調講演でとんでもないリクエストを処理しきってるデモも行われました。
Cloud Video Intelligence
このAPIは投げるだけで、動画にどういったものが写っているかを解析して、時間と情報をまとめて返してくれるという驚異的なものでした。
海と検索すると、動画内に海が登場するものが抽出でき、しかも、実際に写ってる時間が分かるので見たい部分だけ見ることも出来る。
こんな感じで、細かい解析を行っており、犬の種類まで特定出来たりと、すごいとしか言えないものでした。
最近は、動画コンテンツがかなり注目を浴びてるので、検索の性能の向上や不適切な動画の摘発などにも一役買いそうな雰囲気がプンプンしました。
Data Loss Prevention API
お客さんとのやり取りでもらった個人情報などを保存したくないけど、やり取りは残したい。そんなケース結構あると思います。このAPIを使うと消したい情報を指定して、実行するだけで勝手にマスキングしてくれます。
特に最近はリスクを減らす為、出来る限り顧客の情報を持たずにマスキングしたりする会社が多いので、かなり使えるAPIだと思います。
まとめ
APIひとつ叩くだけで、Googleの技術を使えるという贅沢な時代に生まれてよかった。
今後、追加で記事にする予定かもしれないもの
- Google App Engine
- メルカリ、ソウゾウの導入事例
- Cloud Datastore